Sakh.com記者が択捉島ルポ 『インターネットと手頃な価格の航空券をみんなに!! 』

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北方四島の話題

 サハリン・インフォ2018/11/30

安価なインターネットと手頃な価格の航空券をみんなに!! Sakh.comの記者が択捉島に飛び、遠隔の地で生活する人々から切実な問題を直接聞いた。最初の問題はインターネット。今、島には光ファイバーが敷かれ、試験が行われている。インターネットを利用する人は、毎月1ギガバイトあたり1,500ルーブル、平均して1カ月8,000~10,000ルーブル支払っている。2メガバイトの写真を2枚送るのに30分かかるスピードだ。定額で使い放題の仕組みはない。記者はこの原稿を送るのにホテルのWiFiを利用して2時間28分かかった。これがユジノサハリンスクなら15分で終わっている。彼らに文明をもたらす何らかの方法が必要だ。次の問題は航空運賃だ。択捉島–サハリンの航空運賃は、サハリン地域に住民登録されている人なら片道5,950ルーブルだが、その他の人は17,000ルーブルもかかる。島民の多くは長い間島で暮らしていても、様々な理由で正規の居住許可証を持っていない。運賃が高いので観光客も少ない。運賃が上がった時、多くの旅行会社が立ち行かなくなった。地元住民は航空券を安く買えるようになったが、まだ多くの島民は「自分」と他の地域の人を分けて扱うのはフェアではないと考えている。クリリスク(紗那)の小学校の先生が住宅問題を訴えに来た。9月に択捉島に赴任した彼女は郊外のキトヴィ(内岡)に古いアパートをあてがわれたが、毎日歩いて通勤するのが大変だ。隣村のレイドゥボ(別飛)地区では徒歩圏にアパートが用意されている。択捉島には専門医や建築家や教師など専門職の人が必要で、行政は移住促進のため住居を提供している。しかし、択捉島の場合は新たな住宅を必要としている人が300世帯あり、行政が確保しているのは340戸で、それらはすべて入居済みだ。コジェミャコ前知事は島内に野菜を栽培する温室や養鶏場の建設を約束した。地元行政府は土地を用意したが、計画はストップしてしまった。関係者は計画そのものが清算されることを危惧している。島にガソリンスタンドは出来ても、ほとんどガソリンが来ない。ディーゼル燃料は14年前のものだ。島民たちは繰り返し質問してきた。日本へ島を引き渡すことについてどう思うか? 「我々はあの荒廃し、苦しかった90年代でさえ、島の引き渡しに反対だった。道路が舗装され、住宅が建設され、生活が良くってきた今、どうして日本に引き渡すことが出来るのか」

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