南クリル市長、色丹島民と懇談 『斜古丹–アナマの舗装工事は今年4月着工、2022年に完成する』

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北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/1/18

国後島色丹島歯舞群島を管轄する南クリル都市管区のヴィヤチェスラフ・ヴラシェンコ新市長は1月15日と16日、就任以来初めて色丹島を訪問し、社会施設や企業を視察するとともに島民と懇談した。斜古丹住民との懇談で、市長は給排水システムの再建工事について、8,200万ルーブルの予算を投じ今年12月に完成すると述べた。また、ボイラーの設置と熱供給システムの構築に8,800万ルーブル、公衆浴場(347㎡)の建設に8,700万ルーブルを確保したことを説明。住宅建築では2020年の完成に向けて集合住宅3棟(1棟21戸)の建設が進んでいること、新たに幼稚園と図書館機能を持った文化の家(2020年完成予定)を建設する計画についても語った。港湾整備では、2023年までに、斜古丹湾の貨物桟橋と港湾施設、1,100mの護岸工事が完了するとした。家庭ゴミ問題について行政府職員は、2021年までに色丹島国後島の事業者が単一の事業体を構成し、ゴミ収集を実施。1㎥あたり手数料は4ルーブルを予定しており、色丹島国後島に焼却施設の建設を計画している、と説明した。交通アクセスについて、前知事時代に色丹島に小型の航空機が離発着できる滑走路を建設する構想が示されたが、島民は「我々は飛行機ではなく海上輸送の強化を求めている」と訴えた。これに対して市長は「州政府では2隻の貨客船の建設を進めており、このうち1隻がクリル航路に投入され、既存の貨客船と合わせて2隻体制となる」と話した。また、住民の関心が高い斜古丹とアナマを結ぶ幹線道路の舗装工事(総延長9.75km)について、市長は2018年に設計が完了し、今年4月から着工し2022年までに完成すると述べた。工事に必要な砂利は島内で賄う目途がたち、近い将来アスファルト工場が開設される見通しだ。

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