択捉島を管轄するクリル市長またも決まらず 次回の選考委員会12日開催

北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/2/5

択捉島などを管轄するクリル都市管区の市長選考委員会がまた延期された。2018年9月に市長選考手続きを開始して以来、選考委員会は3度延期され、5か月が経過したいまも決まらない。5日行われる予定だった選考委員会が開かれなかった直接的な原因は、暴風雪のためサハリンからの飛行機が欠航し、サハリン政府側委員が来られなかったことだが、非公式な情報によると背景には別の要因もあるようだ。新しく知事代行に就任したリマレンコ氏が、前知事が選任したサハリン政府側委員3人のうち2人をすげ替えたのだった。市長選考にあたる択捉島側の住民代表はこの日の会合で市長選考規定を見直した。選考委員6人(島側3人、サハリン側3人)のうち4人以上が出席すれば選考委員会が成立することとした。つまり、サハリン側委員のうち1人が出席すれば市長を選考できる。次回の選考委員会は2月12日に開かれ、そこで市長が指名されると、クリル地区議会議員による会合が14日にも開催され承認する運びとなる。市長候補には現市長代行のワジム・ロコトフ氏と別飛村長のリュドミラ・シニツィーナ氏が挙がっている。

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クリル地区議会の議員たち

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