❐北方四島の話題
サハリン・インフォ2019/2/18
南クリル諸島の高速インターネット回線を運用している大手通信会社ロステレコムはサハリン州のリマレンコ知事代行の要請に応じて、南クリル諸島における利用料金をサハリン本島並みに抑え、接続作業を加速すると表明した。ロステレコムの極東支部のロギノフ副社長と会談したリマレンコ知事代行は「料金設定に注意を払うことも重要だ。デジタル通信サービスは、サハリン本島の住民と同じ料金で、クリルの住民に提供されるべきだ」と語った。現在、高速回線に接続している人は択捉島クリリスク(紗那)で半数以上、国後島ユジノクリリスク(古釜布)では30%となっている。2月末までには色丹島クラボザボツコエ(アナマ)とマロクリリスコエ(斜古丹)のほとんどの家庭が高速回線に接続される。ロギノフ副社長は「地方自治体の主導で、クリル諸島の料金設定を変更した。今日、択捉島、国後島、色丹島の住民は手頃な料金で高速インターネットを利用してケーブルテレビを見ている」と述べた。南クリル諸島に高速インターネットを実現する光ファイバーの総延長は約850kmで、敷設工事はクリル社会経済発展計画(2016 – 2025)の枠組みの中で行われた。建設資金は、連邦予算から27億ルーブル、ロステレコムが6億ルーブル負担した。
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