択捉島・紗那 危険を冒し物資3,500トンを届けた貨物船に感謝状

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北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/2/25

択捉島などを管轄するクリル地区行政府は、流氷に覆われ航行困難な状況の中、氷を砕きながらキトヴイ(内岡湾)に入港し物資を届けた沿海州の貨物船「セント・ウインド」号のイーゴリ・コレスニコフ船長と乗組員に感謝状を贈った。2月中旬、流氷に阻まれて定期船が入港出来ない状況にもかかわらず、「セント・ウインド」号は慎重に氷を割る作業を繰り返し、時に立ち往生しながらも接岸し、荷卸しを行った。積荷はゴリャチエ・クリュチ(瀬石温泉)の軍事施設を建設するための建築資材やダンプカー8台など3,500トン。中には食料品などが入った20トンの冷蔵コンテナ数個が含まれていた。ロコトフ市長は「みなさんの行為は真に英雄的なものだった。島民を代表して行政と議会から感謝状を贈ることにした。表題は『エトロフ住民への愛に』としたが、それは心から書かれた言葉だ」と謝意を表し、択捉島の風景を描いたカレンダーを添えて手渡した。コレスニコフ船長は55年の人生のうち30年以上を海で過ごした。砕氷型のタンカーに乗り込み、北極海航路も5度体験した。「この栄誉は16人の乗組員全員に対するものだ」と語った。

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