❐北方四島の話題
サハリン・インフォ2019/2/26
色丹島で26日、サハリンとクリル諸島をつなぐ光ファイバー通信回線の開通式が行われ、連邦政府からセルゲイ・イワノフ大統領特別代表(環境保護、運輸担当)とデジタル通信やマスメディアを所管するコンスタンチン・ノスコフ大臣、ロシアの通信最大手ロステレコムのミハイル・オセフスキー社長が駆けつけた。イワノフ特別代表は「このプロジェクトの実現は南クリルにとって画期的な出来事だ。海底に敷設した光ファイバー通信回線は本土と島々を接続し、新たな経済発展の機会を拓くものだ。同時に高速インターネットは地域の人々の生活の質を向上させ、遠隔医療や教育など様々な種類の情報サービスや技術の利用を可能にする」と挨拶した。海底ケーブルを敷設したロステレコムのオセフスキー社長は「クリリスク(択捉島紗那)、ユジノクリリスク(国後島古釜布)、クラボザボツコエ(色丹島アナマ)、マロクリリスコエ(色丹島斜古丹)はいま、近代的な光通信ネットワークに置き換えられた。クリル諸島は国のコミュニケーション・ネットワークと完全に統合された」と述べた。このプロジェクトはクリル社会経済発展計画(2016 – 2025年)の枠組みで、33億ルーブルを投じて実現した。27億ルーブルは連邦予算から、6億ルーブルはロステレコムの自己資金。さらに同社は択捉島、国後島、色丹島の通信インフラの近代化に1億ルーブルを追加投資した。全長約815kmの海底ケーブルの敷設工事は2018年6月に始まった。容量は40 Gbit / sで、最大 8 Tbit / sまで拡張する可能性がある。
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