❐北方四島の話題
サハリン・メディア2019/3/14
ロシアの地図からサハリンやクリル諸島が消えてしまうことは珍しくない。サハリン・メディアは、最もインパクトがあった5つの事例をまとめてみた。
●…Yandex.Mapsから消えたサハリン島
2017年夏、技術的な問題があり、サハリン州はYandex.Mapsサービスから姿を消した。
Yandexサービスが機能不全となった時期がサハリンの近くに位置する北海道への北朝鮮ロケットの打ち上げとほぼ一致していたので、地図から消えたサハリンの物語は国民の強い抗議を受けた。
●…コカ・コーラ社はサハリンを半島に変えてしまった
2013年秋、ソチ・冬季オリンピックの聖火リレーのパートナーだったコカ・コーラ社が作ったデザインで、サハリン島は半島となってしまった。サハリンをロシア本土から隔てているネベリスク海峡は、同社によって提供された地図から消えた。
2018年の春には、インターネット上で展開しているウエブサイト「学校日記」の地図で、作者がサハリン島とカムチャツカ半島を混同したため、サハリンとクリル諸島はカムチャッカ半島の下に転がってしまった。その上、作者は「カムチャッカサハリン」という地名を付けて呼び、島の人々を二重に侮辱した。地球上からロシアの65番目の地域(ロシアの中で地域を示すコードでサハリン州を指す)を消し去った。
2015年の春、戦後70年を記念してロシア国防省は、ポータル上に勝利パレードに捧げる特別なウェブサイトを開設した。クリミア半島とカリーニングラード地域だけでなく、北極と太平洋の島々もマークされていたにもかかわらず、クリル諸島は北部にある3つの島だけが描かれていた。択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島はなかった。つまり、日本が要求している「北方領土」である。
2018年の夏には、アムール地方で若者の自己実現を促進することを目的とした青少年フォーラムが開催された。このフォーラムに提示された地図にはクリル諸島が含まれていなかった。
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