❐北方四島の話題
サハリン・インフォ 2019/3/21
国後島の南クリル・フィッシュ工場がユジノクリリスク(古釜布)で魚油と魚粉を生産する新工場を建設している。すでに基礎工事が完了し、現在は鋼材の組み立てが行われている。生産ラインはタイで製造され、昨年11月に島に到着済だ。新工場は1日最大504トンの原材料を処理することが出来る。同工場のコロブコフ・ゼネラルディレクターは「今後、生産ラインの備え付けと試運転を行い、同時並行で建屋の建設を進める」と話す。このプロジェクトには、サハリン州が設立したサハリン地域開発公社が融資している。同公社のヴドビン代表は「魚粉や魚油は動物などの飼料の生産に使われており、世界的にもロシア国内市場でも需要が大きく、私たちは投資プロジェクトの成功に疑いを持っていない」と語る。2021年に新工場がフル稼働すると、サハリン州の地域総生産が17億ルーブル、州の税収も年間9,200万ルーブル増加する、と見込んでいる。
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