サハリンの歴史家サマリン氏が日露国境の町・安別の本を出版

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❐サハリンの話題

 サハリン・クリル通信2019/3/25

サハリンの著名な歴史家イーゴリ・サマリン氏が戦前の日本統治時代の日露国境の町の1つだった安別(※天第四号国境標石が設置されていた場所)の歴史をまとめた「安別への帰還」を出版した。サマリン氏は「常に利害が衝突する国境地帯では重大な出来事が起こってきた。安別はカラフト時代の最も興味深い町で、20年前に初めて訪ねて以来、本を書きたいと思っていた」と語る。漁村だった安別は、1930年~1940年代に、炭鉱が出来てから人口が急増した。1945年、ソ連との戦争が始まった時、日本の守備隊は戦った。戦後の1947年にロシア語の新しい地名がつけられた–ボズウラシチェニエ(帰還)。安別は放棄され、二度と活気を取り戻すことなく、今は遺跡になった。しかし、完全に忘れ去られたわけではない。日本からの旅行者は今も安別を訪ねてくる。サマリン氏と彼の仲間たちは、何度も現地調査を行い、アーカイブや美術館、図書館でデータを検索し、日本の同僚からも情報を収集した。「歴史に興味がある人にとっては新しい発見があるでしょう。初心者のためには興味深い場所へいざなうガイドになると思う」と話している。発行部数は1万部を超えている。

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※ウエブサイト「日本の測量史」より 

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