❐北方四島の話題
サハリン・クリル通信2019/4/1
色丹島のマロクリリスコエ(斜古丹)の桟橋入口にあった航海者シュパンベルグの記念碑がいつの間にか取り壊され、跡地にオストロブノイ水産加工場の新しい冷蔵庫が設置されたことで、島民から怒りの声が上がっている。地元の報道機関シコタン・ニュースによると、傷みがひどくなっていた記念碑については、以前から再建の議論があった。島民たちが企業に説明を求めたところ、斜古丹村と合意の上で取り壊し、記念碑は別の場所に再建すると回答し、そのデザインを提示した。しかし、島民は「なぜ事前に住民の意見を聞かなかったのか」「冷蔵庫を設置する場所を確保するために、取り壊したのではないか」と納得していない。
※シュパンベルグは1738年から1742年にかけて千島列島、日本近海を調査した。
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