□北方四島の話題
南クリル行政府HP 2019/4/9
サハリン州のリマレンコ知事代行は、地方自治体のアスファルト舗装率を全国平均レベルまで増やすよう指示した。サハリン州の舗装化率は34%(全国平均は57%)で、極東の自治体の中で9位、全国で73位。知事代行は「市町間の道路を優先して舗装化に取り組むため予算を重点配分する」と語った。国後島、色丹島、歯舞群島を管轄する南クリル地区では現在、ゴリャチエ・クリュチ(瀬石)、オトラダ(近布内)など全長8.39kmの道路設計、調査作業が進んでいる。知事代行の指示を受けて、行政府は新たにクラボザボツコエ(色丹島アナマ)、ゴロブニノ(国後島泊)など全長8.035kmを追加、1億790万ルーブルを予算要求した。ブラシェンコ市長は「色丹島には全くアスファルト道路が存在しない。私たちには受け入れられないことだ。州政府と協力して整備する」と語る。色丹島ではアスファルト工事に使用する砂利の採取場の整備に取り組んでいる。サハリン州は州内の道路整備に510億ルーブルが必要と試算しており、追加資金について連邦政府と交渉している。
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