❐北方四島の話題
サハリン・クリル通信2019/4/10
国後島の検察当局は、今年3月、道路建設工事に伴い、レッドデータブックに搭載されていたイチイの大木(島民は「幸せの木」と呼んで大切にしていた)が伐採された問題で、請負業者のトルード社に対して52万1,000ルーブルの損害賠償を求めた。これに対して、同社の社長は「我々はその決定に同意しない」と述べ、異議を申し立てる考えだ。支店長によると、道路工事の調査・設計段階での関係文書にイチイの記述はなく、クリル自然保護区からもレッドブックに搭載されている動植物に関する情報提供がなかったことなどを指摘している。同自然保護区は伐採についての「関与」を否定している。裁判は4月22日に開かれる。
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