❐北方四島の話題
サハリン・クリル通信2019/5/9 https://pamyat-naroda.ru/
ロシア国防省は5月9日の「勝利の日」を前に、ナチス・ドイツとの大祖国戦争や第二次大戦の戦闘記録、参戦した兵士たちのデータをポータルサイト「人々の記憶」で更新し、公開した。しかし、サハリン住民は、サハリンやクリル諸島を解放した上陸作戦に関する記述がすっぽり抜け落ちていることに憤慨している。「人々の記憶」には戦死者や捕虜、軍事作戦に関する100万以上の新しい記録がアップロードされた。軍事作戦のコーナーでは227の作戦が時系列に紹介されているが、日本軍は1945年8月18日までに敗北し、サハリンとクリル諸島での戦闘の記述はなく、すべての戦いが本土で行われたことになっている。一方、国防省のホームページには1945年8月11日から25日まで続いたユジノサハリンスクの攻撃作戦の記録や8月18日に開始されたクリル諸島上陸作戦の情報が掲載されている。クリル諸島上陸作戦では、北クリルのシュムシュ島で激しい戦いがあり、ソ連軍は416人が戦死、123人が行方不明(軍艦から降りて浜に上陸する際に溺死した)、1,028人が負傷した。日本軍は1,018人が死傷し、12,000人が捕虜となった。シュムシュの戦闘は8月23日に終了し、その後、最南端の南クリルで日本軍の降伏を受け入れ、すべてのクリル諸島を占領した。
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