国後島・古釜布 幼稚園の卒園式 環境に配慮して風船打ち上げ自粛し植樹

北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/5/27

国後島ユジノクリリス(古釜布)の幼稚園「太陽」の卒園式の記念行事として、保護者たちが記念の植樹を行った。クリル自然保護区は昨年春、公共のイベントにおいて、環境への悪影響を及ぼすヘリウムガスが入った風船の打ち上げを自粛するよう、行政府や学校などに要請していた。ロシアでは、卒業式や戦勝記念日などの行事で、風船を空に放つことが一般的に行われていた。古釜布で開催された今年の戦勝記念日の公式行事では風船は使用されなかったものの、一部住民が風船を放っていた。風船の素材であるラテックスは分解されるまで4年かかり、様々な生物に害を及ぼす可能性が指摘されている。ただ、古釜布では様々な理由から木々を根付かせることが難しく、忍耐強く植樹を続けていくことが重要だ。

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