❐北方四島の話題
サハリン・インフォ2019/5/29
ロシア政府は大阪G20サミットが開催される6月末までに、ロ日両国がサハリン–北海道間の査証免除に合意することを望んでいる。現在、日ロ間にはビザなし渡航の枠組みがある。南クリル諸島(四島)のロシア人はビザなし交流の枠組みで日本を訪れることが出来るが、通常のビザを取得して日本を訪れることはできない。日本はサハリンに住むロシア人と四島に住むロシア人を明確に区別している。ロシア政府筋は「それはロシアにとって好ましいものではない。私たちは、すべてのサハリン住民がビザなしで自由に行き来できる仕組みを創出したいと考えてる。査証が免除されると、共同経済活動に関連する多くの問題が解決されることになる」と語った。査証免除問題については、ロシア側は5年前に協議のテーブルに載せているが、日本側は棚ざらしにしてきた。平和条約締結交渉が完全に行き詰まった今、査証免除の枠組みづくりは日ロ両国の外交当局が目に見える成果として提示できる唯一のものだろう。
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