植物学者が国後島の森林を調査 地衣類243種を確認

北方四島の話題

 astv.ru/news2019/6/20

ロシア科学アカデミー植物研究所の科学者セルゲイ・チェスノコフ氏とリュドミラ・コノレワ氏が国後島の針葉樹林で地衣類の調査を行った。2人はここ数年、極東と北米西海岸の地衣類を研究。その一環でサハリン、色丹島択捉島などで調査をしてきた。国後島では北部のサラトフスカヤ川、セヴェリャンカ川、南部のメンデレーエフ火山などの森林を訪ねた。その結果、243種の地衣類をリスト化したが、「クナシリの地衣類のうち、確認できたのは50%程度。まったく新しい種が見つかる可能性がある」と、チェスノコフ氏は語った。ロシア連邦サハリン州レッドデータブックにはクリル自然保護区に生育する21種の地衣類が含まれているが、今回の調査で9種を確認した。2人は「シマフクロウとの神秘的な出会いがあり、メンデレーエフ火山のカルデラの美しさを目の当たりにした。国後島は稀有な場所だ。絡み合ったツル、樹齢何世紀というイチイの木、開花したばかりのモクレンの花を見られたことは幸運だった」と、ユニークな島の自然を称えた。

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