6月28日付北海道新聞夕刊から
北方四島、荒れる墓地 元島民は整備願う 日ロ首脳会談では俎上に上らず
墓石、墓標は倒れて 道は通れない
【根室】北方四島ビザなし渡航の墓参や自由訪問で元島民らが墓地を訪れた際、墓石や墓標が倒れていたり、周辺の道が通れなくなっていたりするなど、荒廃が進む現状に直面している。ビザなし渡航では墓地での滞在は長くても数時間程度で、手入れをするには限界がある。29日の大阪での日ロ首脳会談では航空機の利用など墓参の負担軽減が議論される方向だが、墓地の整備は俎上(そじょう)に上っていない。元島民らは「人道的な観点から日ロ合意の下で墓地整備を行うべきだ」と訴えている。(今井裕紀)
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