択捉島・瀬石温泉　6歳の少女が野犬の群れに襲われた

❐北方四島の話題

　サハリン・インフォ2019/10/13

択捉島の軍の町ゴリャチエ・クリュチ(瀬石温泉)で、6歳の少女が野犬に襲われ重傷を負った。母親によると、昼食のため学校から帰宅途中だった娘のバーバラが野犬の群れに囲まれ、その中の一番大きなシェパードが攻撃してきたという。バーバラは背中や臀部を噛まれた。幸い、近くにいた軍人が駆けつけて野犬を追い払った。母親は地区の診療所に助けを求めたが、ワクチンがなかったため、35km離れたクリリスク(紗那)の中央病院まで未舗装の悪路を走らなければならなかった。ゴリャチエ・クリュチでは3日前、住民の男性が同じ野犬に襲われたほか、昨年は女子高生も被害にあった。バーバラは動物が大好きで、襲われるとは思ってもいなかったという。「野犬を罰しないでほしい。シェルターに保護して、優しくすればきっと自分の行動について考えるようになるから」と、11月に7歳になるバーバラは話している。

※写真は2017年2月、択捉島・瀬石温泉で少女を襲った野犬の群れ