❐北方四島の話題
サハリン・クリル通信2019/10/27
https://skr.su/uploaded/af/31/6c/bcf9f092d3a01902ca1de9fce7.mp4
国後島のユジノクリリスク(古釜布)は、可笑しな悲しみに包まれている。行政府前の中央広場にあった赤牛のモニュメントが撤去されたからだ。おそらく、例の事件が関係していると誰もが思った。それは2週間前のことだった。若い雄牛が広場に現れ、ある種の感情、あるいは本能を抑えきれず、赤牛の後ろから覆いかぶさるようにして行為に及んだ。行政の家畜分門の専門家は「珍しいことではない」と語ったが、何しろ赤牛はプラスチック製の展示物。若い牡牛と恋に落ちた赤牛は、その代償として芸術作品としての地位を失い、広場から姿を消すことになった。今はサイケデリックな蝶々が広場で羽を休めている。
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