❐北方四島の話題
サハリン・インフォ2019/11/7
イワシの大群が戻ってきた南クリル諸島では水産加工施設の建設ラッシュが続いている。国後島のユジノクリリスク(古釜布)湾では南クリル・ルイブコンビナートが2018年から、魚油・魚粉を生産する加工場を建設中だが、高さ18mの壁パネルが立ち上がるなど工事の進捗率は70%まできている。2,800mある工場内部には、タイでライセンス生産されたノルウェー製の最新設備機器が設置された。同社は独自に船団を有し、毎年4万トンの原料を漁獲している。コンスタンチン・コロブコフCEOは「家畜や養魚用の飼料として、世界と国内市場で魚粉と魚油に対する大きな需要が存在する。原料の魚のヒレや骨、尾っぽなどの廃棄物は自社だけでく他の工場からも集めている」と話す。事業に融資したサハリン開発公社は「国後島の水産業は新しいレベルに達しつつある。これほどまで高品質の設備機器を備えた工場はロシア国内には見当たらない」と胸を張る。そして最も重要なことは新たに47人の雇用を生み出すことだ。
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