❐北方四島の話題
サハリン・クリル通信2019/11/23
韓国のテレビチャンネルEBSの旅番組のクルーが、択捉島でのドキュメンタリーの撮影を行った。番組は2020年1月に「Traveling the World」の中で、アジアの視聴者に紹介される。地元の新聞「赤い灯台」によると、この番組はロシアと韓国の国交樹立30年を記念して制作された。制作のチーフであるパク・ジョン・ゴン氏はロシア語が堪能だ。択捉島でアクセスが制限されている場所を含めて、収録を予定していたすべての地域で普通の人々の暮らしを取材した。「飛行機の中でレイドヴォ(別飛)在住のセルゲイと知り合えたことは幸運だった。電話番号を交換し、後で連絡を取り、取材の最後の2日間、彼に密着した。セルゲイと漁に出たり、シベリア霊芝といわれるチャーガから抽出したお茶をごちそうになった。このお茶は健康に良いと言われ、韓国でブームになっている。私たちは択捉島の自然の中で、それを見ることが出来た。番組の中でセルゲイは何度も登場することになった」と語る。撮影は地元の旅行会社の支援を受けた。バランスキー火山(指臼山)の沸騰する川、岩から染み出る滝、白い崖を訪れた。白い崖ではドローンを使った空撮も行われた。突然、雪にも見舞われたが、それも含めてクルーが視聴者に提供したいと思った択捉島の鮮やかな印象をカメラに収めることが出来た。「私たちの番組が素晴らしい島への関心を呼び起こし、韓国からの観光客の流れを増やすことを願っている。唯一残念だったのは、オヒョウ釣りに行けなかったことだ。2mの白いオヒョウ釣りを撮るために、また戻ってくるつもりだ」と話していた。
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