色丹島・能登呂湾　住民が冬期間の緊急避難所の設置を行政に求めている

❐北方四島の話題

　サハリン・インフォ2019/12/11

色丹島の住民たちが島の南西にあるデルフィン湾(能登呂湾)に緊急避難所(暖房ステーション)を設置するよう南クリル行政府に求めている。クラボザボツコエ(アナマ)から12.5km離れたデルフィン湾は釣りのスポットとして島民に人気の場所。四輪駆動車やクアッド・バイク、スノーモビルでしかいけない所だ。冬は、天候が変わりやすく、以前スノーモビルが故障した釣り人が3日間雪の中で身動きできず、あわや遭難という出来事もあった。緊急時に避難できる施設があれば、安心だ。問題はこの地域が連邦の自然保護区に指定されていることだったが、クリル自然保護区によると、一定の条件を満たせば避難施設の設置は可能だという。