国後、色丹、歯舞群島の海洋保護エリアをオンラインで監視 クリル自然保護区が新システム運用開始

北方四島の話題

 サハリン・インフォ2020/2/5

クリル自然保護は2019年12月から、自然保護区内の国後島色丹島歯舞群島沿岸の海洋保護エリアを24時間、オンラインで監視するシステム「Sea Portal(シー・ポータル)」の運用を開始した。自然保護区のアレクサンドル・キスレイコ局長がサハリンの国境警備局との会合で明らかにした。シー・ポータルは船舶の位置と海洋保護区域の境界をリアルタイムでモニターに表示、船舶を追跡できる。シー・ポータルのデータを活用して、国境違反事案についての捜査も開始できる。海洋保護区の規定では、保護区内の沿岸で船舶やボートの航行、停泊を禁止している。色丹島歯舞群島の「小クリル」自然保護区では、当局の承認なしに船舶の航行、停泊を禁止している。荒天のため保護区内に入域する場合は事前に通知が必要。違反した場合はロシア連邦犯罪法に基づき、船長に2万ルーブル、所有する法人に最高50万ルーブルの罰金を科すことができる。自然保護区のティホフ上級検査官によると、2018年に科した罰金は98万5,000ルーブルだったが、2019年には違反が急増し、罰金の合計は167万ルーブルに上った。さらに、地方検察庁によると、保護区内で樹木の伐採などの違反事案が46件あり、52万ルーブルの損害賠償を請求した。

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ロシア連邦保安局(FSB)の国境警備艇と高速された日本漁船。ユジノクリリスク湾(古釜布)で。

 

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