色丹島の岩が多い斜面に咲く、幻想的な花…カタオカソウ

北方四島の話題

  kurilskie-ostrova.ru 2020/3/8

カタオカソウ–。ロシアでは、この花はクリル諸島でしか見られない。南限といわれる色丹島には、最近もスウェーデンから植物学者がやって来た。とても派手な植物で、岩が多い斜面に生育し、その毛むくじゃらの大きな花は、霧が多い4月から5月に咲く。ふわふわの花は小さな水滴で覆われ、幻想的に見えるが、可憐で美しい一方で液はちょっと毒性を帯びている。クマが冬眠の前に、この花の根を掘り起こして数回なめたところ、すぐに眠りに落ちた。それを見ていた猟師が興味本位で根をなめると、前後不覚になって穴倉に転げ落ち、ひと冬の間、眠り続けたという伝説がある。

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