択捉島の集合住宅6棟の建設工事が入札不調 短すぎる工期が問題 ギドロストロイ「期限内に義務を果たさせない案件に手は出さない」

北方四島の話題

 サハリン・インフォ2020/3/24

択捉島のクリリスク(紗那)とキトヴィ(内岡)にあるシーサイド・ハイウエイ沿いに6棟(180戸)の集合住宅を建設するビッグプロジェクトの入札3件がいずれも不調に終わった。国家調達ウエブサイトによると、理由は入札参加者がいなかったためだ。そもそも島内最大の企業であり、数々の建設工事を請け負ってきたギドロストロイが、今回の総額15億ルーブルの入札に参加しなかったこと自体が驚きだ。同社のユーリ・スヴェトリコフCEOは「我々は今、レイドヴォ(別飛)とクリリスク(紗那)の学校2校、市のボイラー設備、レイドヴォ村の2つの集合住宅建設にかかわっており、期限内に義務を果たせないとわかってる案件に手を出すつもりはない」と語った。問題は入札で示された工期だった。集合住宅6棟の建設予定地は荒地で、住宅とともに変電施設や処理施設などを含め、契約締結から15カ月以内に完成させなければならない。機器や資材、熟練の作業員を島外から運び込む必要があり、豊富な実績を持つ力のある企業でなければ請け負えないことは明らかだ。発注者であるサハリン州クリル諸島社会経済発展計画推進局は、この点について取材に応じなかった。これによって、択捉島で最優先課題である住宅整備に遅れを来すことになる。

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択捉島シーサイドハイウエー

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