国後島に春の使者 「見えない国境」を越え北海道からタンチョウが戻ってきた

北方四島の話題

 サハリン・インフォ2020/3/25

国後島に春の訪れを告げる使者–。北海道で越冬していたタンチョウが営巣地の国後島に戻ってきた。クリル自然保護区によると、国後島で営巣しているタンチョウは5ペア。これとは別に3~4ペアが小クリル諸島(歯舞群島色丹島)で繁殖している。3月12日、国後島に最初戻ってきたペアがセルノヴォルツク川(東沸川)で確認された。16日にはオホーツク海側のアリガー湖で、19日にはヴェスロフスキー半島(ケラムイ崎)で「シロ」が確認された。2017年5月に国後島で生まれた「シロ」は、足環とGPS装置が付けられており、保護区では3年間にわたり移動状況を観察している。冬は別海町で過ごし、春に戻ってくる。2018年にはヒナが誕生し「グリーン」と名付けられた。2019年にも2羽のヒナが生まれた。保護区職員は今年も無事にヒナが生まれることを祈り、住民や観光客に対して4月から6月にかけて営巣地に近づかないよう呼び掛けている。

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右側が国後島生まれの「シロ」

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