❐北方四島の話題
サハリン・インフォ2020/5/13他
クリル自然保護区は4月29日から30日まで、色丹島と歯舞群島にある小クリル自然保護区で海洋哺乳類の定期調査を行ったところ、ラッコ354頭を確認。生息数が大幅に増加していることが分かった。南クリル地域(国後島、色丹島、歯舞群島)では、ラッコは1998年に色丹島で2~3個体、1999年にデミン島(春苅島)で6個体が観察されるまで、何年もの間確認されてこなかった。以来、個体数は徐々に増え続け、2000年にデミン島で24個体が確認されたほか、アヌーチナ島(秋勇留)やユーリ島(勇留島)の近くでも見られるようになった。2015年8月の調査では、ゼリョーヌイ島(志発島)、ユーリ島、アヌチーナ島、ポロンスキー島(多楽島)、デミン島で162頭を数えた。そして今回の調査では、ゼリョーヌイ島(志発島)、ユーリ島、デミン島で354頭を確認した。興味深いことに、小クリル保護区では、多くのラッコが海岸で夜を過ごしている。さらに50~70個体という大きな集団を形成している。
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