❐北方四島の話題
サハリン・クリル通信2020/5/29
サハリン州検察庁などは、択捉島や色丹島で漁業と水産加工会社を展開する大手企業で「ギドロストロイ」グループのクリリスキー・ルイバクに立ち入り調査を実施し、労働者の権利を侵害している深刻な事例を確認した。従業員がメディアに告発したことがきっかけで、検察や労働監督局、連邦消費者権利及び福祉監督庁などが調査に踏み切った。雇用契約文書の不備をはじめ、女性が極東で労働した場合の賃金や障がいを持つ人の労働要件などに関する違反が見つかった。労働者の生活環境にも注意が向けられた。従業員宿舎と食堂でも違反が確認された。会社側は品質が良くない食材を使用して食事を提供していたほか、魚の衛生検査をせずに調理するなどしていた。
コメント