パラムシル島　伝説のピンクのカモメはもう飛べない

❐北クリルの話題

　サハリン・クリル通信2020/6/3

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伝説のピンクのカモメがパラムシル島の岬で確認された。島民はオゼルニー岬近くの海岸で珍しいカモメを発見した。真っ赤な足と黒いネックレスを付け、全体がピンクがかった鳥が砂の上でさまよっていた。病気かケガでもしたらしい。伝説によると、19世紀に北極探険に出たジェームズ・クラーク・ロスの船が氷に閉じ込められ2回の冬を過ごすことを強いられた。ある時、ピンクのカモメがマストの上空に現れると、氷が割れて船は脱出できたという。ロシア科学アカデミー極東支部の上級研究員であるパベル・チトロフ氏は「本当に珍しい。おそらく病気にかかって上陸したのではないか。様子からして、もう飛べないかもしれない」と話した。