❐北方四島の話題
サハリン・クリル通信2020/7/4
サハリン本島のホルムスク地区ジリアンスク(旧大穂泊付近)で行われていた今シーズン最大規模の遺跡発掘調査が終了した。「ジリアンスク-1」と呼ばれる遺跡は4,000㎡以上のエリアに広がっており、ロシア各地から30人以上の考古学者が参加し、1,000点以上の遺物を掘り出した。調査団の副団長アンナ・シェポワさんは「発掘調査はホルムスクとネベリスクを結ぶ鉄道の再建工事にともなうもので、調査完了後に工事が始まる」と話した。発掘調査は地元住民の関心を集めたが、訪れた学生の1人は、前世紀にこの場所にあった水産加工場の〆粕をつくる圧搾機に興味をひかれていた。出土品はサハリン州立大学考古学博物館に展示される。この地域(ソバ川左岸)では、紀元前5世紀の集落跡をはじめ、これまでに15か所の遺跡が見つかっている。
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