❐北方四島の話題
kurilnews.ru 2020/7/7
漁師の日を前に、国後島の漁業水産加工会社ユジノクリリスキー・ルイバコンビナートが順調に稼働している。同社は11隻の自前の船団を有し、漁業資源の確保から製品製造まで完全なサイクルで操業している。スケトウダラやオヒョウ、イワシ、サケ、ホタテ、ウニ(同社のウエブサイトによると、同社はロシア最大のウニ生産者で4隻の専用船を使用。製品は日本市場で高く評価されている) などを扱う。5つの沿岸漁業チームが国後島の様々な場所に配置されて、今はサケの接近を待っている。製品のほとんどはロシア国内市場に出荷されている。サケの自動裁断ラインは日本企業のNIKKO製で1日120トンを処理できる。加工部門は70人体制で地元住民と極東各地から来ており、1日200トン以上を処理している。同社は大規模プロジェクトにも積極投資している。その1つがラグンノ湖(ニキシロ湖)で展開しているシロザケ1,000万粒、カラフトマス1,000万粒の孵化場建設だ。すでに放流が行われており、2023年には回帰が期待される。また、魚油と魚粉を生産する工場を建設しており、新型コロナの影響で製造ラインの試運転は一時的に中断されたが、2020年末には稼働できる見通しだ。この新工場で使用する全ての機器はノルウェー製で、組み立てはタイで行われた。
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