「観光インフラを整備して、国後島と色丹島への観光客を昨年の6000人から3万人に増やす」–サハリン州観光局のドゥブロフスキー局長が知事主催の会議で表明した。2の島には19の観光スポット、特別に保護された7つ自然エリア、4つの火山と温泉、ハイキングコースなどがある。「莫大な観光需要がありながらインフラ整備が遅れていた」ことから、今後投資家を呼び込んでインフラ整備に取り組む計画だ。議論されているのは、国後島で最も人気があるチャチャ火山(爺爺山)への登山。レクリエーションエリアとして登山のベースキャンプを整備することが検討されている。国後島南部のベスロフスコエ湖(ケラムイ湖)はアザラシや鳥類を観察できる展望施設を構築するのに最適な場所だ。メンデレーエフ火山(羅臼山)のハイキングコースには階段、フェンス、吊り橋を整備してルートに沿って観光ポイントを設置する予定。色丹島のクライ・スベダ岬(世界の終わり岬=エイタンノット崎)にも展望台を配置し、観光客の安全のために手すりを設置するなどスパンベルグ灯台(※日本が造った色丹灯台)周辺を整備することが提案されている。国後島・色丹島エリアは政府系機関が主催する全ロシア・エコツーリズムコンテストでトップ30入り。10月の最終審査でトップ10入りの期待が高まっている。(サハリン・インフォ2020/8/25)
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