ロシア科学アカデミー極東支部火山地震研究所の科学者が北クリルのアトラソフ島(阿頼度島)にあるアライド火山を調査で訪れ、何度もの噴火から生き延びたカタツムリのほか、岩石のデータを持ち帰った。調査は今年8月、科学者のレオニード・アニキン氏とウラジミール・ラシドフ氏によって行われた。2人は10間にわたり、旧居留地のデビアトカ地区に滞在した。「アライドは自然の実験室だ。歴史的なオブジェを含め調査対象は山ほどある」という。今回は様々な成分を含む岩石のサンプルを採集したほか、珍しいカタツムを確認した。1900年、日本人によって大型のカタツムリのコロニーが発見された。1933-34年の噴火後、半世紀の間、生きた標本は見つからなかった。2004年になって、サハリンの科学者が再び確認した。今回の調査では15匹を持ち帰ったが、研究のため今後ウラジオストクに運ぶことを検討している。アライド火山はクリル諸島の北東端にある標高2339mの火山で、最近では2012年、2015-16年に噴火した。(サハリン・クリル通信2020/8/26)
※アライド火山 1972年
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