ロシア連邦サハリン州調査委員会は色丹島での公共事業にからんで職権を乱用した疑いで、南クリル 行政府(都市管区)のエリザヴェータ・アンドレーヴァ副市長に対する捜査に着手した。刑事事件の発動は、検察庁とサハリン地域のFSB(連邦保安庁)からの調査資料に基づいている。これまでの調べによると、2018年12月、南クリル行政府はスペッツ・ストロイ社と色丹島の上下水道再建工事に関する請負契約を締結。2019年12月、再建された施設に対する国家検査局の検査が行われず、試運転が出来なかった。このため、アンドレーヴァ副市長は自身の職権で上下水道施設の使用に必要な文書に署名した。2020年9月18日現在、契約に基づいて再建された施設に関する国家検査局による検査結果は出ていない。このため色丹島のクラボザボツコエ(穴澗)とマロクリリスコエ(斜古丹)の住民は再建された給水システムを利用する機会を奪われている。再建費用は1億7,100万ルーブルだった。州調査委員会は、この事件で捜査チームを組織し、捜査を継続している。南クリル行政府のブラセンコ市長は、この刑事事件の開始を確認しておらず、副市長は休暇中であるとコメントしていた。(astv.ru2020/9/25他)
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