サハリン鉄道の中で、日本統治時代に造られた狭軌(1067ミリ)区間として唯一残っていたホルムスク–ニコライチュク間(8km)を9月30日、最後の列車が走り抜けた。ロシア規格の新しい広軌(1520ミリ)が1カ月以内に敷設され、全線が広軌に切り替わる。狭軌の線路を最後に走ったのはTG16だが、1967年に日本の機関車の代わりにサハリンに導入された。この旅客機関車もこの日で姿を消す。力持ちで、サハリンの過酷な気候の中で人々の暮らしを支えた列車には、花々や野菜を抱えたダーチャ帰りの住民や鉄道ファンが乗り込んだ。(サハリン・インフォ2020/10/1他)
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