1952年に北クリルのセベロクリリスクを壊滅させた巨大津波がクリル諸島を襲った場合、何が起きるのだろうか–サハリン津波センター(UGMS)のタチアナ・イベルスカヤ所長は「クリル諸島(千島列島)には津波の脅威レベルを評価するために必要なセンサーが設置されていない」と述べた。1950年代半ばまで、クリル諸島に津波の警告や脅威を評価するシステムは存在しなかった。このため1952年の津波の犠牲者の数は非常に多かった。今では近代的な地震計が設置されているが、脅威がどれほど深刻であるか、第2波が来るかどうかを示すセンサーが圧倒的に不足している。イベルスカヤ所長は「このようなセンサーはすべての湾に設置する必要があるが、クリル諸島は私たちにとって空白の場所になっている。過去7年間で、クリリスク(択捉島・紗那)に1つの観測点が確立されただけだ」と語る。したがって、津波の脅威が発生した場合、津波センターは可能な最大期間の警報を出す。同時に、専門家はアメリカと日本のデータを参考にする。近隣諸国の島々では、センサーは3〜5kmごとに設置されている。クリル諸島はまだ津波の脅威レベルを判断することはできない。(サハリン・クリル通信2020/11/6「セベロクリリスクの死」より)
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