国後島、色丹島、歯舞群島を管轄する南クリル行政府のナタリア・サボチキナ市長代行は11月10日、COVID-19(新型コロナウイルス)とARVI(上気道感染症=かぜ症候群)の感染症対策会議を開いた。地区議会のセルゲイ・ボンダレフ議長やスポーツ・観光・青年政策局のナデジダ・クドゥレフスキー局長、教育部のラリサ・ネメシア部長、連邦組織の消費者権利及び福祉監督庁のリュドミラ・トカレンコ氏、南クリル地区中央病院のアレクサンドル・シガポフ副院長らが出席。この中で、副院長は「南クリル地区ではCOVID-19とARVI感染症の発生率が増加しているが、いずれも軽症で自宅で療養している。色丹島では現時点でCOVID-19感染者はいない。南クリル地区ではARVI感染症が蔓延しているが、季節的要因によるもの」などと現状を説明した。会議では、ソーシャルディスタンスの確保と公共の場でのマスク着用などを徹底することが決定された。子供はCOVID-19に感染しても無症状のことが多いことから、行政府は子供が感染した場合は学校や幼稚園に素早く連絡し、濃厚接触者を特定し、感染拡大を防ぐ必要があると注意を促している。サハリン州では感染者数、回復者数、死者数の統計情報を毎日提供しているが、地区ごとの感染者数の内訳は行われていない。(南クリル行政府ウエブサイト2020/11/10)
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