ナゾの文字はどうやら「㔫四」のようです。何のことはない「㔫」は「左」の異体字でした。ある人がお年寄りに見せたら、あっさり「ひだりよん」と読んだとのこと。船の板子の板の並び順を間違わないように昔の大工さんは符合を記したそうですが、「㔫四」はその符号のようです。戦後、陸揚庫は民間に払い下げとなり、近所の漁業者が購入。漁具の倉庫がわりに使用していました。あちこち手を加えたようで、2011年に撮った写真を見ると、入口には1枚の板が張り付けられています。この板が「㔫四」と刻まれた板だと思います。漁業者が使わなくなった船の板を入口に打ち付けたのではないかと思われます。その後、入口の枠が外されて陸揚庫の内部に保管されていたのでしょう。
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