サハリン州議会の経済開発委員会でクリル諸島社会経済発展プログラムの財源問題について議論が交わされた。イーゴリ・オシペンコ議員は国家プロジェクトであるにもかかわらず、サハリン州が多くの資金を負担していることにかみついた。「いつ連邦予算から資金提供されるのか?いつ州のお金が連邦のお金に置き換わると思うか?」と彼は質問した。州政府経済開発省のセルゲイ・カルベンコ副大臣は「作業は進行中であり、あなたの質問に対する答えはない」と率直に認めたうえで、来年の州予算案について語った。連邦資金は択捉島のレイドヴォ(別飛)とクリリスク(紗那)の学校建設に割り当てられている。国後島ユジノクリリスク(古釜布)の地区中央病院の建設は土地が見つかれば連邦資金が投入される可能性があるが、残りの事業は州予算があてがわれる。2021年にクリル諸島に割り当てられる予算は2020年より9億ルーブル減少し、65億ルーブルになる。資金は道路整備、住宅建設などの社会資本整備に使われる。これによって、択捉島と国後島の道路、ユジノクリリスクの給水設備など6件の事業が完了する。さらに16件の建設事業が継続されるほか、専門家の人材誘致に700万ルーブル、クリーンエネルギーの開発に300万ルーブルが盛り込まれた。(サハリン・インフォ2020/12/4)
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