クリル諸島(千島列島)中部のシムシル島(新知島)ブロトン湾とディアナ海峡の間にあり、オホーツク海へ抜ける水路にロシア太平洋艦隊のユーリ・イグナトヴィチ大尉の名前が付けられた。11月11日にロシア政府が決定した。サハリンとクリル諸島に約1,500あるといわれる名前のない島や岩礁、海峡などに、島の歴史や軍事的栄光にちなんだ名前を命名する取り組みは州議会から始まり、現在はロシア地理学会支部が引き継いでいる。イグナトヴィチ水路は幅200m、長さ2.4km。昨年12月に地理学会支部から州議会に命名が提案された。イグナトヴィチは1979年–1980年にシムシル島に海軍基地を造るため、湾口が狭く水深が浅かったブロトン湾入口を2度にわたる大規模な爆破を敢行し、水路を開いた。また、ウルップ島(得撫島)近くで名前がなかった島に、対日戦争を指揮したヴァシレフスキー元帥の名前が付けられることになっている。(サハリン・クリル通信2020/12/8)
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