国後島ユジノクリリスク(古釜布)で建設中の魚油・魚粉工場に、ハイテク機器が設置された。南クリル・ルイブコンビナートが建設している工場で、設備機器はタイから輸入した。タイから技術者が来島して機器の設置、調整作業を行う予定だったが、新型コロナの影響で両国の国境が閉鎖されたため、高速インターネット回線を通じて、オンラインで作業が行われた。タイ側から指導した機器メーカー代表は「派遣した技術者が直接行う場合に比べると時間はかかるが、パンデミックに直面している現状では、正しい解決方法だ。我々のプロジェクトは完了に向かっている」と話した。オンラインを可能したのは昨年島々に敷設された光通信ケーブル。南クリル・ルイブコンビナートの担当者は「画像は鮮明で遅滞なく送られてくる。私たちの高速インターネットはハラショーだ」と自賛。新工場ではこれまで廃棄されてきた魚の骨や尾、内臓から年間5,000トンの魚粉と3,000トンの魚油を生産し、46人の雇用を創出する。(サハリン・メディア2020/12/16)
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