国後島ユジノクリリスク(古釜布)で、街灯に登ったまま降りられなくなり、カラスに襲われていたクロテンの救出作戦が展開された。28日早朝、住民が地上7mの街灯のてっぺんにうずくまる小さなクロテンを目撃。恐怖のためか降りる気配はなく、そのうちカラスの攻撃を受け始めた。住民はクリル自然保護区に連絡し、スタッフが現場に駆け付けた。クロテンは明らかに怯えて固まっていた。最初は街灯を揺すって降ろそうとしたがダメで、今度はスタッフがほうきを持って街灯に登り、クロテンにジャンプするよう促した。クロテンは恐る恐る動き出し、近くの建物の屋根の下までたどり着いた。街灯のてっぺんよりは屋根の下の方がずっと安全だ。スタッフと住民はクロテンが無事森に戻ることを願った。クリル自然保護区のスタッフはしばしば野生動物を救出する。昨冬、住民が、翼を脱臼して路上にうずくまっていたオジロワシを犬とカラスが取り囲んでいるのを発見。スタッフが救出し、必要な手当てをした後、自然界に戻した。(サハリン・クリル通信2020/12/29)
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