北洋開発協会(北海道機船連内)によると、ロシア漁業庁は昨年12月下旬、2021年の極東サケ・マス漁の「沖獲り」向け漁獲可能量(TAC)2万1,000トンのうち、約6,000トンを資源利用者である7社に配分した。魚種別の配分量はベニ3,720トン、シロザケ1,735トン、ギン296トンなどとなっている。(水産経済新聞2021/1/6)
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ロシア漁業庁は、2020年12月21日付命令№711に基づき、来年2021年の極東排他的経済水域(EEZ)での太平洋サケマス商業漁業沖獲り向けの漁獲割当配分を7社に行った。当該漁獲割当は以前、流し網により利用されていたが、これは2016年1月1日に停止された。一方でロシア政府は沖獲りの漁獲割当を新たに配分している。資源利用が可能になった権利者は、いまだに流し網の代替となる、効率的な漁具・漁法はまだ開発されていないとしている。ロシア漁業庁は、科学調査のレベルではあるが、トロールで太平洋サケマスが漁獲されるため、この漁法の使用を示唆している。しかし、本当にこれで本格的な沖獲りが再開されるのか、疑問がつきない漁獲割当配分となっている。(ロシア漁業ニュースヘッドライン2020/12/24)
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