択捉島などを管轄するクリル都市管区で1月19日から、新型コロナウイルス感染対策として集団ワクチン接種が始まった。初日はロコトフ市長をはじめ10人が予防接種を受けた。数日前にサハリン州が確保した9,000回分のワクチン「スプートニクⅤ」の中から、クリル地区に配分された。ロコトフ市長は「通常の予防接種と何ら変わらない。接種後はあまり運動をせず、プールや風呂、アルコールを控えるだけだ。予防接種によって、感染しないという保証を10倍に増やす」とコメントした。クリル地区住民は当局のウエブサイトを通じて予防接種を受けるための登録をする必要があり、1月16日以降2,296人が登録を済ませた。島内では重症を含めて新型コロナの感染例が出ており、ヘリコプターでサハリン本島の病院に搬送している。行政府は春までに一人でも多くの住民が新型コロナのワクチン接種を受けられるよう取り組みを強化する。(サハリン・クリル通信2021/1/20)
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