ロシア連邦水産庁は、極東での2021年のサケ漁に関する暫定予測を発表した。極東全体の漁獲量は約46万トンになるが、このうち35万トンはカムチャツカ半島での漁獲だ。サハリン地域の予測は45,000トンにとどまり、2020年の67,000トン、2019年の76,000トンを大きく下回っている。予測は暫定的なものだが、サハリン地域水産企業協会のマキシム・コズロフ会長は「厳しさは認識している。特にここ数年一定の漁獲量を確保してきたカラフトマスも減少するだろう」と話す。クリル諸島(千島列島)は2010年代初頭以降、漁獲量が急速に減少している。主な理由は行き過ぎた乱獲にある。生態学者は「2021年のカラフトマス漁は禁止すべきだ」と提案している。乱獲とともに太平洋における気候変動も要因として指摘されている。(サハリン・インフォ2021/1/29)
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