北方領土 黒部に伝える 姉妹都市の中陳さん着任

 

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 姉妹都市提携を結ぶ富山県黒部市との職員交流で、新たに着任した中陳真さん(30)が1日、市役所で石垣雅敏市長にあいさつし、2年間の抱負を述べた。中陳さんは黒部市出身。富山大卒業後に市役所入りし、上下水道部や産業経済部などで勤務してきた。根室市では北方領土対策課に配属される。(北海道新聞根室版2021/4/2)

 戦前、富山県から北方領土へ出稼ぎに渡った人が多い縁で、同県は道内に次いで元島民の数が多い。中陳さんは「北方領土について根室で見て、感じて、聞いて学んだ経験を黒部に伝えるまでが仕事だと思っている」と意気込みを語った。石垣市長は「ビザなし渡航が再開したらぜひ参加して、知見を深めてほしい」と激励した。

 派遣期間は2003年3月まで。職員の相互交流は10年度に始まり、黒部市からの派遣は中陳さんが8人目となる。(武藤里美)

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