北方領土ドキュメンタリー上映「複雑な問題」と監督―モスクワ

 

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 ロシアが実効支配する北方領土国後島を舞台に、フランスで活動する映画監督が制作したドキュメンタリー映画「クナシル(KOUNACHIR)」が4日、モスクワで開催されたドキュメンタリー映画祭で上映された。フランスでは賞を獲得するなど高い評価を受けている作品で、上映後は観客から拍手が湧き起こった。(時事通信2021/4/5)

 映画は旧ソ連ベラルーシ出身でフランスを拠点とするウラジーミル・コズロフ監督が手掛け、2019年に発表した。71分にわたる作品では国後島の現状やロシア人住民らの生活の様子が撮影され、日本とロシアの間の領土問題に対する住民らの複雑な思いに迫っている。

 作品を鑑賞した男性のアレクサンドルさん(61)は「良かった」と評価。北方領土問題の解決に向け「(日ロが)一緒にできることがあるのではないかと思った」と話した。

 コズロフ監督は上映後のオンライン形式での観客との交流で、北方領土問題は「複雑な問題だ。既に76年間続いており、国後島を故郷とする(ロシア人)住民が3世代にわたる」と指摘。ロシアが領土を引き渡したとしても、ロシア人住民の扱いをめぐり「問題が繰り返されることになる」と語った。

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