南クリル都市管区(国後島、色丹島、歯舞群島を管轄)の2020年地域経済報告をまとめた。それによると、中堅・大企業の経済活動による製品、サービスの出荷額51億2,730万ルーブルだった。これはサハリン州全体の出荷額の0.6%にあたる。水産業では、漁獲量が10万4,300トン、シーフード3,200トン、缶詰などの加工品は11万200トンだった。農業では、個人の農家147戸、法人農場7社で、この1念で牛49頭、豚20頭、家禽類2,321羽増加した。農業生産の発展を妨げ、価格上昇につながる要因として、報告書は高品質の飼料不足、輸送コストの高さ、燃料高、農業生産者間の競争の欠如を挙げている。建築分野では、国後島ユジノクリリスク(古釜布)と色丹島のクラボザボツコエ(穴澗)にそれぞれ5つの集合住宅が引き渡しになった。また、道路建設ではユジノクリリスク–ゴロブニノ(泊)間の高速道路は新たに8kmが供用開始となった。事業費は7億4,390万ルーブルだった。(サハリン・インフォ2021/4/13)
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