「自分のものでないものに触れるべきではない。クジラは波によって海に引きずり込まれ、そこで海の住人の餌になる。4カ月もすると骨格だけが残る。そうなっていれば、今、誰も頭を痛めなかっただろう。市街地近くに放置された死骸をどうするか、どこに持っていくのか、死骸が誰を引き付けるのか」–クリル自然保護区のエレナ・リニクさんはいう。9日、砂浜で発見されたクジラの死骸は、何者かによって肉が取り除かれ、ユジノクリリスク(古釜布)市街地から3km郊外に捨てられていた。その臭いをかぎつけて今度はクマが寄ってきた。クジラの死骸から肉を削いだ人々が、今度は、死骸の臭いを嗅ぎつけてやって来たクマを撃つことになるという事実に、自然の擁護者は憤慨している。(サハリン・クリル通信2021/4/19)
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