5月13日、自然保護区「小クリル諸島」が指定から38周年を迎えた。保護エリアは、「小クリル諸島」で最大の色丹島の一部を含み、ポロンスキー(多楽島)、ゼリョーヌイ(志発島)、ユーリ(勇留島)、タンフィリエフ(水晶島)、アヌーチナ(秋勇留島)、ストロジェヴォイ(萌茂尻島)、シグナリヌイ(貝殻島)、リーフォヴィ(オドケ島)と各島の沿岸1マイルの海域が含まれる。保護区内には2,069種の動物が生息している。(哺乳類35種、魚類51種、鳥類212種、無脊椎動物1768種) このほか菌類133種、藻類140種、地衣類66種、維管束植物673種、コケ類300種以上が確認されている。このうち哺乳類11種、鳥類50種など多くの動植物がロシア連邦とサハリン地域のレッドデータブックに登録されている。保護区「小クリル諸島」のスタッフは3人だけ。環境保護分野の上級国家検査官セルゲイ・カルペンコは20年のベテランだ。彼らに託された島々は、国後島や択捉島より古く、9000万年から5000万年前に形成された。「小クリル諸島」の自然はとてもデリケートで、過度な人間の介入は不可逆的な結果を招く恐れがある。孤立し、面積が小さいため、その生態系は脆弱だ。(クリル自然保護区ウエブサイト)
色丹島ジミトロフ湾(イネモシリ)
色丹島ツェルコブナヤ湾(松ケ浜湾)
色丹島アイバゾフスキー島(小島)とツェルコブナヤ湾(松ケ浜湾)
霧に包まれるクライ・スベタ湾(エイタンノット岬)
色丹島ノトロ山からデリフィン湾を望む
色丹島のクリル・ラーチ(グイマツ)
6月上旬の色丹島は緑に覆われる
毒を持っているArisaema robustaはレッドデータブックに記載されている
初夏の色丹島の丘陵
6月終わりのシコタン湾
勇留島の海岸に押し寄せる波濤
色丹島の海岸
8月終わりの勇留島の海岸
小クリル諸島のラッコ
志発島に生息しているタンチョウのつがい
志発島のキツネ(5月末)
ラッコの親は子供が自力で泳げるようになるまで、お腹の上に乗せている
志発島は小クリル諸島では色丹島に次いで大きい島で、ラッコやアザラシ、海鳥が生息する
水晶島。小クリル諸島の島々は約12万5000年前まで海面下にあった
水晶島に沈む夕日
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